英語アニメ「デジモン」1

英語アニメを観る時の決まり】難しく考えないこと。意味が分からなくとも、すべてをいちいち調べずに、ただ映像からストーリーを予測すること。字幕に表示された、どうしても気になる単語だけを辞書で調べる。この記事の内容は、あまりにも詳細に調べ過ぎている。1話あたり5回も辞書を使えば十分で、あとは、映像から推測する。なお、この「デジモン」はDVDに英語字幕がついていない。日本語音声もなく、完全に英語音声のみ。したがって、辞書で調べることもできないし、日本語音声から英語音声の意味を推測することもできない。しかし、このような作品でも、多少は映像から英語の意味を推測できるし、また、英語の音に耳が慣れていくという効果が期待できる。1回観て分からなくても、分からないものは分からないままでよいから、とにかく少しでも沢山観たほうがよい。以前に分からなかったセリフが、あとで分かることもある。
下記の記事は、あまりにも詳細に調べすぎてしまった。これほど難しく考える必要は全くない。

©1999東映アニメーション ©Akiyoshi Hongo

That’s home. Planet Earth. But I’m not sure that’s where I am right now. Okay, let me back up a little, it all began when the climate went completely out of control. The rainforests dried out and other places got totally flooded with oceans like chocolate sauce.

Back up後退する、少し話を戻す、援護する  Flood水浸しにする

これが故郷、地球だ。そのどこに居るのかは分からないけど。少し過去を振り返ろう。
気候が完全にコントロールを失った時に、全てが始まった。
熱帯雨林は乾ききり、他の場所は海水ですっかり水浸しになった。チョコレートソースのように。

And get this, cities which were normally blazing hot in the summer got super cold. At the time, I didn’t know any of this was going on because I was at camp. All the other campers were, you know, goofing off and hanging out. Me? I was enjoying the summer sun while, uh, going over my multiplication tables.

Get this これから言うことをよく聞け、ちょっと聞いて!
Blazing 燃えている、焼けつくような go on 続く goof offサボる、怠ける hang out うろつく、うろうろする、ぶらぶらする、ぶらぶらして時を過ごす multiplication 掛け算table 表multiplication table掛け算表、九九表
go over 詳細に調べる、詳細に捜索する、学ぶために~を詳細に(徹底的に)練習する、詳細に(深く)考える

それから聞いてくれ!通常、夏には焼けつくような暑さだった街が酷く寒くなったんだ。その時は俺はキャンプ中だったから、こんなことが続けて起こっていたなんて知らなかった。キャンプしてる他の奴らも、その、怠けてダラダラ過ごしていた。俺?俺は夏の日差しを楽しんでいたさ、まあその、九九表を詳細に練習していた(必死に格闘していた)けれども

©1999東映アニメーション ©Akiyoshi Hongo

That is, until it started to snow. In the middle of July, totally freaky! And it gets weirder.2You won’t believe what happened to me and six other kids. Oh, by the way, my name’s Tai! This is Sora. She’s okay. For a girl.

Freaky 異常な weird超自然的な、奇妙な、不気味な(ex)In a weird way, I feel sorry for him. : 変な話だけど何だか彼が気の毒です。Okay(OK)質などがまあまあ良い She is OK for a girlのforは文法的には[割合、対比]「~の割には、~としては」(ex)He is tall for his age彼は年齢の割に背が高い (ex) He speaks very good Japanese for a foreigner.彼は外国人にしては日本語をとても上手に話す

そんな感じさ、雪が降るまではね。7月の半ばに雪が降るなんて、完全に異常だよ。しかももっとヘンなことになる。君は信じないだろうさ、俺や他の6人の子供に何が起こったかを。おっと、ところで、俺の名前はタイ。こっちはソラ、まあまあいい奴、女にしてはね。

©1999東映アニメーション ©Akiyoshi Hongo

Matt:Wha?
Tai VO: And Matt. Matt’s too cool, just look at that haircut! And This little kid is Izzy. He should have gone to computer camp. That’s Mimi. I bet you can guess her favorite color on the first try. TK is Matt’s dopey little brother. Oh, And this is Joe. But don’t ever scare him, he’d probably wet his pants. So there we all were at camp when suddenly this huge blizzard came out of nowhere! Needless to say, the canoe races were canceled.

Haircut髪型、散髪
should have doneはshold + have[had] beenのことであり、「義務」+「現在[過去]完了形」
もう少し言うと、このshouldは[後悔]「~すべきだったのに」「今頃~しているはずだったのに」[用法]should have + 過去分詞の形をとり、過去への推量もしくは後悔を表す(どちらになるかは文脈による)(ex) You should have married her君は彼女と結婚すべきだったのに。

 セリフをここまで屁理屈を並べて分析したり、文法をこれほど難しく考える必要はない。あくまでも、雑学として、流し読みしてください。文法は分からなくても大丈夫です。

 on the first try 一回で、一発で、初めての挑戦で
Dopey ばかな、間抜けな little brother弟(「兄」はbig brother)ever(否定分で)ゼッタイ、決して scare 怖がらせる blizzard 暴風、大吹雪 Needless to say (冒頭に用いて)言うまでもなく勿論 canoeカヌー

「なに?」
「そしてマット。すげーカッコいい奴。とにかく髪型を見てみろよ。そしてこっちのちっちゃい奴が、イジー。彼はコンピューターの合宿にでも行っているべきであった。あっちはミミ。賭けてもいいけど、君は彼女の好きな色を一発で言いあてることができるよ。TKはマットのドジな弟。おっと、それからこっちがジョー。だけどゼッタイ怖がらせないこと、ズボン(パンツ)を濡らす(=おもらしする)だろうから。つまり、そこで俺たち全員、キャンプをしていたんだよ、突然大吹雪が何
処からともなく発生した時に。

©1999東映アニメーション ©Akiyoshi Hongo

Tai: So let’s have toboggan races instead!
TK: I’m gonna build the biggest snowman!
Matt: Hey TK be careful! Slow down!
Sora: Brr, it is freezing! And I didn’t even bring a jacket!
Joe: Man, I was worried I’d catch a summer cold, but this is even worse!
Mimi: Wow! Why didn’t I pack my fluffy pink snow boots?
Izzy: Still not working. Bummer. This storm is making a mess of my infrared internet connection.
TK: Lookit!
Sora: Wow,
Tai: Hey, what’s-your-name? Izzy! Come on out here you gotta see this!
Mimi: It’s beautiful! Magical even!

toboggan小型のソリ slow down 減速する、落ち着かせる、もっとのんびりゆとりをもつ Brr [間投詞](寒さを表して)ブルブルッ freezing(形)凍らせる、ひどく寒い、凍えるほどの(ex) It’s freezing today. : 今日は凍えそうに寒いね。(Ex) I’m freezing to death right now. : 今寒くて死にそうです。Jacket 短い上着(腰や尻までの長袖の短い上着。コートほど本格的な防寒着ではない) Man [間投詞]うわ、やれやれ、くそ fluffy綿毛の、ふわふわした、けばけばの Bummer嫌なこと、がっかりすること、失望(間投詞的に用いることも可能)(ex) What a huge bummer. : 何てがっかりする話でしょう。(ex) It was a bummer. : 散々な目に遭った。 (ex) What?! You have to work this weekend!? Bummer!! : 何!今週末仕事しないといけないの?!そりゃー、やだなあ! Make a mess of ~を台無しにする、汚す、散らかす infrared赤外線 connection接続 lookit [間投詞]「聞きなさい、聞いてくれ、見ろ」evenまさに、さらに、より適切に言えば、もっと言えば (ex) I was upset, even angry[angry even]私は動揺しました、というより腹が立った.(上記の[angry even]のように、語順の倒置が起こる場合がある) It’s beautiful! Magical even!の部分はIt’s beautiful, and It’s even magical.を省略した形。

この記事の内容はあまりにも細かく逐次的に考えすぎている感があります。こんな風に難しく考えて、それで分かったつもりになっても、それは自己満足であって、結局は英語は「感覚」が大事であり、必要な訓練としては真逆です。実際に皆さんがアニメで勉強される際は、これほど小難しく考えずに、ただアニメを楽しんでください。そのときに、貴方がぼんやりと掴んだ「感覚、イメージ、印象、感想」がすべてです。

「代わりにソリ滑りをしようぜ。」
「でっかい雪だるま作ろーっと!」
「おいTK気をつけろよ。(転ばないよう)ゆっくり歩けよ」
「ウウ。凍えそう。上着を持ってきてもいないのに。」
「おいおい。夏風を引かないかと心配していたけど、これはもっと酷い状況だ」
「わー。どうしてフワフワのピンクのスノーブーツをリュックに詰めてこなかったのかしら。」
「まだ上手くいかない。がっかりだ。この嵐は僕の赤外線インターネット接続を台無しにしている」
「見て!」
「わー」
「おい、(オーロラを指して)なんて名前だっけ。イジー!こっちに出てこいよ、これを見ないと!」
「綺麗だわ、まさに魔法のようね」

©1999東映アニメーション ©Akiyoshi Hongo

Tai: Yeah,
Izzy: Yeah, but what is it?
Sora: Maybe an aurora?
Izzy: You mean Aurora Borealis? The Northern Lights? That’s impossible. You see that in Alaska. We’re way too far south.
Sora: Tell that to the snow.
Joe: I really think we oughta get back inside before we all come down with pneumonia.
Matt: And miss this? The sky is, like, short-circuiting!

Aurora Borealisオーロラ(オーロラの学術名。ラテン語)
Northern Lights 北極光(直訳すると「北天の光」だが、オーロラという意味で用いる。なお「北極」は「arctic pole」)way too farのwayはaway「はるかに、ずっと、かなり」という副詞 oughta  ought to[義務]の略形

義務/忠告 意味 強さ 略形
should したほうがよい 普通 ‘d
ought to しないといけない やや強い oughta
had better しないと大変なことになる 強い ‘d better

should(した方がよい) < ought to(しないといけない) < had better(しないと大変なことになる)の順に語調が強くなる (なおshouldaはshould have「~しているべきだった」の略形) come down with病気で倒れる circuit 円周、外周、(転じて)電気回路  short-circuit[原義] 短縮された外周、つまり本来通るはずだった場所を避けて、迂回すること。電気工学でいうshort circuit(日本語で言うところの「(機械類の)ショート」)ここでは、空が(壊れた機械のように)バチバチとショートしている=空が火花を散らしている、という程度の意味。 miss見落とす、聞きもらす
And miss this?の部分は And you guys miss this? これは見落としたか?=あれを見ていないんじゃないか、あれを見てみろよ(この部分は理論的に説明づけようとすると、意味不明。)

「ああ」
「うん、だけど何なんだろ、これ?」
「多分、オーロラ?」
「Aurora Borealisのことかい?北極光の?ありえないよ。アラスカで見るものだ。僕らは遥かにずっとずっと南にいるんだ。」
「その台詞は雪に言ってよ(=雪がここに降ること自体が、既にあり得ない事でしょ)」
「中に戻らないといけないと強く思うよ、僕ら全員、肺炎で倒れることになる前に。」
「あれを見落としたか=あれを見てみろよ。空が、迂回している(空間が曲がっている)!」
「おい、ありゃあ何だ?」

©1999東映アニメーション ©Akiyoshi Hongo

Tai: Hey, what’s that?
Mimi: Do you think we need sunscreen?
Sora: Everyone! Are you alright?
Matt: We’re still here,
Mimi: That was scary!
Joe: What, what was it?
(Izzy looks at a hole in the snow
Izzy: Meteors?Okay, so it’s not meteors.
Sora: What are these?
Izzy: Oh, my guess is some sort of miniature remote digital apparatus.
Joe: No instructions?
Tai: Forget about the instructions! Surf’s up!
Mimi: I knew I should have gone to cheerleading camp!

sunscreen 日焼け止め Be still hereまだ存続している、まだ倒産していない
Miniature小型模型、ミニチュア、小型の apparatus器具、装置
instruction教育、指示、取扱説明書 surf(サーファーが乗るような大きな)打ち寄せる波 cheerleadingチアリーディング(他者を応援するチアリーダーの活動、または独立した競技としての体操、曲芸、舞踊などのスポーツ。ここでは後者) should have done ~しているべきだった、~しているはずだった

ミミ「日焼け止めクリームが必要かしら」
ソラ「みんな、大丈夫?」
マット「まだ生きてるぜ」
ミミ「こわかったぁー」
ジョー「な、なんだったんだ?」
イジー「隕石か?ふむ、つまり隕石ではないと」
ソラ「これって、何?」
イジー「推測だが何らかのいわゆる小型遠隔デジタル装置だと思う」
ジョー「説明書はないのか?」
タイ「説明書どころじゃない!大きな波が上がってくる!」
ミミ「チアリーディング(踊りの)合宿に行くべきだったってことくらい、わかってたわよー!」

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