普通、アニメを観ようと思ったら、GEOやTSUTAYA等のレンタルビデオショップに行きますよね。しかし、レンタルビデオショップには、海外版DVDはありません。そこで、Amazonなどの通信販売を経由して、海外版DVDを購入しなければなりません。その料金は作品によって様々ですが、だいたい、3千円~5千円くらいです(例えばジブリの「魔女の宅急便」の北米版DVDはAmazonという通信販売サイトで3700円です)。このことは、「大人が、無料で、英語を学ぶ」という、当サイトの基本方針とは対立します。お金がかかってしまうのです。
【この問題点1についての考察】
たしかに、海外版DVDを購入しようと思えば、3000円程度のお金が掛かります。しかし、当サイトでは、DVDを持っていない方の為に、アニメの中のセリフを引用し、そのセリフを通して英単語や英文法を解説してまいります。当サイトを利用することで、DVDを持っていなくても、基本的な知識を学んでいくことができるように配慮いたします。
ただし、当サイトとしましては、ぜひ、DVDを購入されることをお勧めします。なぜなら、語学の本質は、「音」だからです。本当に深く学ぶためには、音声が必要です。
そもそも、DVD1枚を買うことが、そんなに贅沢なことでしょうか。思い出してください、本屋さんで売られている英語の参考書の値段を。1000円以上はしますよね。ラジオ英会話のテキストは1冊いくらですか。400円ですよね。しかし、音声CDを買えば、さらに2000円掛かりませんか。それを毎月買っていけば、1年後には何万円もかかりますよね。英会話教室だって、毎月1万円ほどになりますね。
TOEICや英語検定だって、参考書だけではなく、そもそも受験自体に高額なお金が掛かります。つまり、海外版のDVDを買うことは、むしろずっとお金がかからないのです。
数千円を貯めて、いつかぜひ、英語版アニメのDVDを、1つは買ってみてはいかがでしょうか。多くの場合、それは日本語音声も含まれていますから、たとえもし、英語学習に挫折しても、そのDVDを日本語版としても楽しめるわけです。
しかし、英語の参考書や英会話教室の習い事は、挫折してしまえばそれまででしょう。
たとえば「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」という日本のアニメがありますが、その北米版DVDは日本のAmazonでは公式に販売されていません。個人出品者から中古で購入することはできますが、1万円以上の高値で売られています。
「ポケモン」「ワンピース」なども同様です。自分の好きなアニメで英語を勉強しようと思っても、多くの作品において、日本では手に入らない(売られていても、割高である)わけです。
【問題点2の対策】
この対策として、一番簡単な方法は、値段の高いアニメは最初から諦めることです。ジブリなど有名なアニメであれば、大抵は日本の通信販売サイトでも買えますし、値段も常識的な範囲内です。
ただし、自分の好きなアニメで勉強する方法が、2つだけあります。それは、「海外の通信販売サイトで買う」という方法です。
インターネット通信販売サイトのAmazonは、「日本Amazon」と「アメリカAmazon」があります。このうち、「アメリカAmazon」で購入すれば、ポケモンにしろワンピースにしろ、どんなアニメでも英語版で購入できます。
ただし、「アメリカAmazon」は、ウェブサイトがすべて英語です。そのため、購入手続きには英語の説明文を読んで、英語のボタンをクリックする必要があります。
ただ、英語を読めなくても、アメリカのAmazonで何かを購入することは実は簡単です。なぜなら、その方法を日本語で詳しく画像付きで解説しているサイトが、たくさんあるからです。当サイトでも、いずれその方法を説明していく予定です。
海外版のアニメDVDは、確かに、楽しみながら勉強できます。しかし、その弱点は、発音が明瞭すぎることです。英語というのは、話すときの速さによって、発音自体が変化します。英語の読み方が変わります。したがって、ゆっくり発音された英語の音を録音して、それを後でコンピューターで早送りしても、それは速さが変わっただけで、発音自体は「ゆっくりバージョン」のままだから、それは本当の英語ではありません。
よく、日本で市販されている英単語帳などで、通常の速さの音声と2倍速の音声の2種類が収録されているCDが付属していることがありませんか?実は、あれはデタラメです。実は速い速度とゆっくりの速度の2回に分けて録音されたわけではなく、録音は「ゆっくりの速度の英語」で1回だけです。速い速度の朗読は、「ゆっくりバージョン」を後からコンピューターで早送りしただけのものが殆どです。中学高校や大学受験などで用いられる英語音声は、大抵このように、発音が「ゆったり英語バージョン」なのです。
たとえ再生速度が早くても、発音がデタラメなのだから、そんなものを生真面目にリスニングしても、「速いとき専用の発音」に対応できません。そして普通は、英語とは速い言語です。
それでは、日本のアニメの海外版DVDは、どうなのでしょうか。残念ながら、発音は比較的ゆっくりです。本当は、海外ニュースや海外ドラマ等の、もう少し速い英語を聴いた方が、良いと思います。
【問題点3への対策】
ただ、それでも、日本の学習教材に収録されている英語音声に比べれば、数段マシです。少なくとも、ラジオ英会話のような遅すぎる英語よりも、リアルな英語を学べます。だから、海外版アニメはやはりお勧めです。
殆どの海外版アニメで、キャラクターが喋っている英語と、字幕に表示されている英語の文章が一致しません。
たとえば、日本の映画では、登場人物が「おはよう」と言うと、日本語字幕も「おはよう」と表示されます。セリフと字幕が同じわけです。しかし英語版アニメは、これが同じではないのです。
つまり、英語字幕を使って一文ずつ、ていねいに辞書をひきながら精読(細かく英語を分析)することには向きません。そして9割の日本人は、「英語学習=詳しい分析作業」だと勘違いしているので、この「字幕とセリフが一致しない」という事態に慌てふためきます。
【問題点4への対策】
実は、これに関しては、まったく問題ありません。そもそも英語学習に字幕など全く必要ない、という意見もあるくらいです。アニメに字幕が無ければ、完全に音だけで何を言っているかを判断することになります。当然最初は聞き取れませんよね。でも、それでも忍耐強くアニメを観ていくことが大事です。仮に、字幕が完全に正しいものだとしても、その英文から内容を理解できるかと言うと、初心者にはそれはムリです。むしろ、「これも読めない、あれも読めない」と、自信喪失になります。それだったら最初から字幕など見ない方がよいです。
それに、字幕と英語音声が一致しないといっても、少しも一致しないというわけではなく、60%くらいは、セリフと一致します。なので、一部の分からない単語を確認するくらいなら、このような字幕でも十分に役に立つのです。
なお、字幕とセリフが完全に一致するアニメもあります。その代表格が、「ジブリ」シリーズです。たとえば「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」「天空の城ラピュタ」等です。他にも、「ポケモン金銀編」、「金色のガッシュ」など多数。(ただし、ポケモン金銀編等、一部の作品は字幕が内部データに格納されたままになっていて、通常のDVDの設定画面では字幕を設定できず、コンピュータによる特殊な操作が必要になる場合があります。これに関しては今後、説明させて頂くかもしれません。合法です。)また、同じ作品でも、DVDの販売元によって、字幕が一致しなくなる場合があります。たとえば名探偵コナンや遊戯王は、昔発売されたDVDだと字幕が一致しますが、最近のDVDだと一致しなくなります。いずれにせよ、字幕が一致するかどうかは買ってみないとわからないので、最初から字幕をアテにしてDVDを買うことのないようにしましょう。
さらに、「シュタインズ・ゲート」「ひぐらしの鳴く頃に」など一部の作品において、セリフと完全に一致する字幕をこちらで用意いたしました。今後、当サイトでそれらの字幕を引用していく予定ですので、これらの作品で英語を勉強していきたい方はぜひお役立てください。
海外のDVDを再生する方法は、海外用のDVDプレイヤー、もしくはパソコンが必要になります。また、パソコンで再生する場合、同じパソコンでは、日本のDVDが再生できなくなります。つまり、日本のDVDと、海外のDVD、どちらを再生できるようにするかを、選ばなければなりません。5回くらいまでは、どちらのDVDもパソコンで再生できるのですが、それ以降は、どちらか片方の国のDVDしか再生できなくなります。
【問題点5の対策】
このパソコンの状態は、後で直すことが簡単に可能です。たとえば一例として、フリーソフトなどで誰でも簡単に直せます。だから難しく考えなくても大丈夫です。
ようやく、問題点6ですね。正直、これを一番最初に言いたかった。最後の問題点は何かと言いますと、その勉強法についてです。
当サイトのアニメカテゴリーでは、英語アニメで登場するセリフを通して、英単語や英文法などを解説していきます。
1つの文章を、単語や文法に注意しながら、丁寧に分析していくわけです。(このような勉強法を精読(せいどく)と呼びます。)
しかし、これだけは忘れないで下さい、このようなやり方は、実は、「不効率」です。語学というのは、英単語や英文法を個別に分析しても、あまり意味がないのです。むしろ、内容は分からなくてもいいから、沢山、耳で聴くことこそが大事であるというのが、当サイトの立場です
だから、当サイトのアニメカテゴリーの内容を、じっくり読んで理解する必要は全くないです。あくまで、1つの読み物として、1つの遊びとして、DVDを持っている方も持っていない方も、皆さまで楽しんでいただけたら、幸いです。
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